黄金線 | The Golden Line

September 12(tue) – 17(sun)
11:00 – 19:00 (last day 18:00)
Opening Party: September 12, 17:00

黄金線
原始、人は宇宙との交信手段として線を描いた。
近代、人は自由に想像を創造する手段として線を描く。
人は、この世に有るものや無いものとのコミュニケーションを欲望し、知りたい、
願いたい気持ちを線に乗せて、放ち、捕まえようとする。
その線のたどり方を凝視するならば、線の線が見え、色がその個性を表す。
「繋がる」「続く」「残る」線が生んだその痕跡やそれぞれの色の交信は、抽象的
な関係から独立し、翻訳され、こちらにに語りかけてくる。
線は線自身によって描かれ生き残る。そこに計算と乾いた答えはない。湿度を生
み、ヴォリュームが生まれ、発展し、変身する。
線は絶えず治療と治癒を促し、自らを再構成し、自由な未来を切望している。今は
動かずじっと待っていなくてはならない。丁寧で優しい眼差しが必要である。
線は、遠くて近い自身の宇宙への接近であり、神経を自由空間へ解放するものであ
る。
私たちは今日までよく戦い生き残ってきた。
血と骨のために血と骨と、愛するもののために愛するものと、思い出のために思い
出と、悲しみのために悲しみと、日常のために日常と、生きる場所のために生きる
場所と、歴史のために歴史と、希望のために希望と、自由のために自由と、よく戦
い生き残ってきた。